えっと……本当にすみませんでした。
先週は色々と修羅場っていまして……。殆ど執筆に当てられる時間がなかったんですね、はい。その所為で、結局続きを書くことが出来ず、あまつさえ自ら設定した締め切りまでも破る始末。来月に入れば忙しさも緩和されるはずですので、来月からは色々と更新出来るはずかと思います。
小説
と、いうわけで早速行ってみましょう。
先週は色々と修羅場っていまして……。殆ど執筆に当てられる時間がなかったんですね、はい。その所為で、結局続きを書くことが出来ず、あまつさえ自ら設定した締め切りまでも破る始末。来月に入れば忙しさも緩和されるはずですので、来月からは色々と更新出来るはずかと思います。
小説
と、いうわけで早速行ってみましょう。
お茶を濁すということで、『ヴァイアラス』リメイク版のプロローグと第一話の途中までを掲載してみます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――耳障りな、甲高いアラート。吼えることしか知らぬ番犬のように響き渡っている。
とある、研究所の一室だった。
「所長、駄目ですッ……! 暴走、止まりません!!」
青白い光を放つディスプレイを覗き込み、ひっきりなしにキーボードを打鍵しながら、若い研究員は声を張り上げた。
所長と呼ばれた人物は、何も言わずに煙草をくわえ、無骨なオイルライターで火を点けた。所長という肩書きにはあまりにも似つかわしくない、外見からすれば二十代半ばほどの女性だった。白衣のポケットに片手を突っ込み、フレームのない楕円型の眼鏡の奥で目を細める。涼やかな視線は、じっとディスプレイに向けられていた。
「やっぱり、無茶な研究だった……っていうことかしらね……」
嘆息するように、彼女は紫煙を吐き出した。傍らにある硝子製の灰皿には、吸い殻と鈍色の灰が山のように積み上げられている。吸い殻のフィルターには、いずれも赤いルージュの跡が付いていた。
座り心地を重視して選んだ、お気に入りの革張りの椅子に深く腰掛けたまま、彼女は天井を仰いだ。眼鏡にディスプレイの光が反射して、瞳を覆い隠す。
けたたましいアラート音は依然として止まない。警報ランプから発せられる光が帯のように室内を横断し、無数のディスプレイと資料の上に赤い残光を残す。目が痛くなるような、光の洪水の中、彼女は瞬きさえ殆どすることはなく、ぼんやりと虚空を見つめていた。
唇の隙間からゆっくりと上る煙は、線香を彷彿とさせる。
「所長、早急に指示を!」
研究員の声に「やれやれ……」と苦く呟く。
緊急時対策用のマニュアルは渡してあったはずだ。この研究所に、マニュアルを一度読んだだけでは覚えられないような無能者がいたとでもいうのだろうか。あるいは、マニュアルを読んでいないだけなのか。精々二、三分程度しか要さない、簡単な内容であったはずだが。まさか読めなかったということはあるまい。
もしそんな者がいたのであれば、この結果も必然と言えるかもしれない。
……悪い冗談ね、と彼女は内心で自らの失態を恥じた。
まだ半分以上も長さを残した煙草を灰皿の縁に押し付けてから、無造作に吸い殻の山の上に放る。一番新しい吸い殻は山を転げ落ちてデスクの上に僅かな灰を撒き散らした。
「第二から第六実験室までを封鎖。職員は実験室内の主要資料を至急回収すること。回収が完了し次第、封鎖しなさい。――山根君」
「はい」
山根と呼ばれた初老の研究員が、返事をして立ち上がる。
彼はこの研究所の副所長を務めている。即ち、彼女の片腕に当たり、彼女に次ぐ権限を有していることになる。
「第零実験室を即時確認して来てちょうだい。……“あれ”の状況次第では、室内を封鎖・爆破すること。その見極めはあなたに一任するわ。……方法はわかっているわね?」
山根は無言で頷く。無表情を装ってはいるが、額に浮かんだ汗と、唾液を飲み下して上下した喉が、彼の緊張を如実に物語っていた。
扉をくぐる彼の後ろ姿を視線だけで見送って、彼女は小さく溜息を吐いた。
長い黒髪を束ねていたヘアクリップを外し、軽く首を回転させるように振る。無造作に背中まで伸ばされた髪が大きく波打った。
そのときだった。
「――第四から第六研究室の封鎖、間に合いません!」研究員の一人が怒号のような大音量で叫んだ。「……“特殊寄生体”、研究所外部へと飛散……大気中を拡散していきます!!」
「そう……」
再度ディスプレイに視線を落とし、つまらなさげに相槌を打つ。
特殊寄生体――この研究所における唯一の研究対象が外部へ漏れたとなると、かなり面倒なことになる。これまで、研究は極秘裏に行われてきたが、これほどの大事となってしまっては、最早隠しきることは不可能だ。今は良くとも、数年もすれば確実に影響が出る。ならば、数日以内にこの研究所や特殊寄生体のことを世界中に公表する必要があるだろう。
まったく、面倒なことになったものだ。
隠蔽が不可能になったこと自体は、彼女にとってはどうでもいいことだった。それによる影響への懸念はあるし、事態の収拾やその後の対応についても尽力するつもりではある。
だが、そちらに忙殺されて自分の貴重な研究自体が浪費されるとあっては大問題だ。
人間としての倫理を完全に捨て去ったわけではないが、彼女にとっては、世界に与える影響よりも研究の方が遥かに重要なのだ。それが科学者というものであり……何より、これまでの己が所業を鑑みれば、今更善人を気取ることなど到底出来はしなかった。
いずれにせよ、過ぎたことはもうどうしようもない。
この研究所は、誰にも邪魔をされることなく、好きなだけ未知の存在を研究出来るとあって、気に入っていたが、研究自体は別の場所でも出来るのだから。
考えようによっては、今後はより多くの生きたサンプルを得られるのだ。決して悪いことばかりではない。
ただ、今現在彼女の胸に引っ掛かっている憂鬱が一つ。
「――早々に次の職場を見付けなくてはならないわね……」
煙草を取り出しながら、心底面倒臭そうに彼女は呟いた。
出来れば食事の世話をしてくれる場所がいい。料理は、あまり得意ではなかった。
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――耳障りな、甲高いアラート。吼えることしか知らぬ番犬のように響き渡っている。
とある、研究所の一室だった。
「所長、駄目ですッ……! 暴走、止まりません!!」
青白い光を放つディスプレイを覗き込み、ひっきりなしにキーボードを打鍵しながら、若い研究員は声を張り上げた。
所長と呼ばれた人物は、何も言わずに煙草をくわえ、無骨なオイルライターで火を点けた。所長という肩書きにはあまりにも似つかわしくない、外見からすれば二十代半ばほどの女性だった。白衣のポケットに片手を突っ込み、フレームのない楕円型の眼鏡の奥で目を細める。涼やかな視線は、じっとディスプレイに向けられていた。
「やっぱり、無茶な研究だった……っていうことかしらね……」
嘆息するように、彼女は紫煙を吐き出した。傍らにある硝子製の灰皿には、吸い殻と鈍色の灰が山のように積み上げられている。吸い殻のフィルターには、いずれも赤いルージュの跡が付いていた。
座り心地を重視して選んだ、お気に入りの革張りの椅子に深く腰掛けたまま、彼女は天井を仰いだ。眼鏡にディスプレイの光が反射して、瞳を覆い隠す。
けたたましいアラート音は依然として止まない。警報ランプから発せられる光が帯のように室内を横断し、無数のディスプレイと資料の上に赤い残光を残す。目が痛くなるような、光の洪水の中、彼女は瞬きさえ殆どすることはなく、ぼんやりと虚空を見つめていた。
唇の隙間からゆっくりと上る煙は、線香を彷彿とさせる。
「所長、早急に指示を!」
研究員の声に「やれやれ……」と苦く呟く。
緊急時対策用のマニュアルは渡してあったはずだ。この研究所に、マニュアルを一度読んだだけでは覚えられないような無能者がいたとでもいうのだろうか。あるいは、マニュアルを読んでいないだけなのか。精々二、三分程度しか要さない、簡単な内容であったはずだが。まさか読めなかったということはあるまい。
もしそんな者がいたのであれば、この結果も必然と言えるかもしれない。
……悪い冗談ね、と彼女は内心で自らの失態を恥じた。
まだ半分以上も長さを残した煙草を灰皿の縁に押し付けてから、無造作に吸い殻の山の上に放る。一番新しい吸い殻は山を転げ落ちてデスクの上に僅かな灰を撒き散らした。
「第二から第六実験室までを封鎖。職員は実験室内の主要資料を至急回収すること。回収が完了し次第、封鎖しなさい。――山根君」
「はい」
山根と呼ばれた初老の研究員が、返事をして立ち上がる。
彼はこの研究所の副所長を務めている。即ち、彼女の片腕に当たり、彼女に次ぐ権限を有していることになる。
「第零実験室を即時確認して来てちょうだい。……“あれ”の状況次第では、室内を封鎖・爆破すること。その見極めはあなたに一任するわ。……方法はわかっているわね?」
山根は無言で頷く。無表情を装ってはいるが、額に浮かんだ汗と、唾液を飲み下して上下した喉が、彼の緊張を如実に物語っていた。
扉をくぐる彼の後ろ姿を視線だけで見送って、彼女は小さく溜息を吐いた。
長い黒髪を束ねていたヘアクリップを外し、軽く首を回転させるように振る。無造作に背中まで伸ばされた髪が大きく波打った。
そのときだった。
「――第四から第六研究室の封鎖、間に合いません!」研究員の一人が怒号のような大音量で叫んだ。「……“特殊寄生体”、研究所外部へと飛散……大気中を拡散していきます!!」
「そう……」
再度ディスプレイに視線を落とし、つまらなさげに相槌を打つ。
特殊寄生体――この研究所における唯一の研究対象が外部へ漏れたとなると、かなり面倒なことになる。これまで、研究は極秘裏に行われてきたが、これほどの大事となってしまっては、最早隠しきることは不可能だ。今は良くとも、数年もすれば確実に影響が出る。ならば、数日以内にこの研究所や特殊寄生体のことを世界中に公表する必要があるだろう。
まったく、面倒なことになったものだ。
隠蔽が不可能になったこと自体は、彼女にとってはどうでもいいことだった。それによる影響への懸念はあるし、事態の収拾やその後の対応についても尽力するつもりではある。
だが、そちらに忙殺されて自分の貴重な研究自体が浪費されるとあっては大問題だ。
人間としての倫理を完全に捨て去ったわけではないが、彼女にとっては、世界に与える影響よりも研究の方が遥かに重要なのだ。それが科学者というものであり……何より、これまでの己が所業を鑑みれば、今更善人を気取ることなど到底出来はしなかった。
いずれにせよ、過ぎたことはもうどうしようもない。
この研究所は、誰にも邪魔をされることなく、好きなだけ未知の存在を研究出来るとあって、気に入っていたが、研究自体は別の場所でも出来るのだから。
考えようによっては、今後はより多くの生きたサンプルを得られるのだ。決して悪いことばかりではない。
ただ、今現在彼女の胸に引っ掛かっている憂鬱が一つ。
「――早々に次の職場を見付けなくてはならないわね……」
煙草を取り出しながら、心底面倒臭そうに彼女は呟いた。
出来れば食事の世話をしてくれる場所がいい。料理は、あまり得意ではなかった。
……正直やっつけ仕事です。
どうしてか最近、この作品がうまく書けません。多分、最近手掛けてる別の作品とノリが違うからなんでしょうけど。
複数同時進行は昔からやっていたのですが、『andante』と違い、『It Is Tyrant What She Is.』は、かなり感覚的にキャラを把握してるだけという部分があるからでしょうか、自分自身でまだまだキャラクターを理解していない部分があります。
これでは物書き失格なのでしょうが、どうかお目こぼしして頂けると助かります。
尚、タイトルと内容は著しく関係ありませんのでご了承下さい。
……多分、サイトに掲載する際にはタイトル変更します(ちなみに、バレンタインデーの方も微妙にタイトル変わってたり)。
どうしてか最近、この作品がうまく書けません。多分、最近手掛けてる別の作品とノリが違うからなんでしょうけど。
複数同時進行は昔からやっていたのですが、『andante』と違い、『It Is Tyrant What She Is.』は、かなり感覚的にキャラを把握してるだけという部分があるからでしょうか、自分自身でまだまだキャラクターを理解していない部分があります。
これでは物書き失格なのでしょうが、どうかお目こぼしして頂けると助かります。
尚、タイトルと内容は著しく関係ありませんのでご了承下さい。
……多分、サイトに掲載する際にはタイトル変更します(ちなみに、バレンタインデーの方も微妙にタイトル変わってたり)。
web拍手の方に掲載してたんですが、殆ど誰も気付いてくれなかったので、こっちに再掲。
構想時間0秒執筆時間90分。そんな小説。ふと思い付いたネタを何も考えずにただ形にしてみました。
今回、書いてる本人が頭湧いてると思わずにはいられなかったくらい、阿呆な内容となっています。我ながら、どうしてこんな話を書いたのかわかりません。
『It Is Tyrant What She Is.』という作品には、僕を狂わせる頭悪い成分がたっぷり入っている模様。
要するに、書いた本人がドン引きなわけですが。
そんな下らないお話でもいいぜ、という剛の方のみ、続きを読むをクリックして本文をお読み下さい。
構想時間0秒執筆時間90分。そんな小説。ふと思い付いたネタを何も考えずにただ形にしてみました。
今回、書いてる本人が頭湧いてると思わずにはいられなかったくらい、阿呆な内容となっています。我ながら、どうしてこんな話を書いたのかわかりません。
『It Is Tyrant What She Is.』という作品には、僕を狂わせる頭悪い成分がたっぷり入っている模様。
要するに、書いた本人がドン引きなわけですが。
そんな下らないお話でもいいぜ、という剛の方のみ、続きを読むをクリックして本文をお読み下さい。
なんとなく、新作のプロローグをアップしてみる。
連載するかどうかは未定。
なんていう現実逃避。
連載するかどうかは未定。
なんていう現実逃避。









