a World in a World内DoZunの日記です
書くことたまりすぎ……
最近、改めて自分の文章は冗長だと感じます。
一口に冗長と言っても、いい冗長さと悪い冗長さがあるんですよね。
いい冗長さの筆頭は森博嗣や西尾維新。悪い冗長さで言うと、奈須きのこでしょうか。この辺の区別に関しては異論あるでしょうが。
んで、勿論僕の冗長さは後者。直そうとは思っても、どんどん詰め込みたくなってしまうんですよね。
そんなことやってる内に、『ヴァイアラス』の改稿第一章、玖瓏と沙耶が出会って一騒動終わるまでに、22,000字も費やしているという始末。ちなみに旧版では8,500字も使ってませんでした。
まあ、キャラ増やしたり第二話に続けるためのネタを色々仕込んだりしてるから、増えるのは当然なんですが……それにしたって、ねえ?
まあ、今じゃそれが自分の持ち味みたいなもんだってある程度割り切ってる部分もあったりしますから、いいんですけどね。意図的にエスカレートさせてる部分もあったりしますし。
なんていうか、冗長さって、状況や内面描写に関してはくどいってなってしまうんですけど、あるキャラクタの哲学というか、信条を描写している限りにおいては、別に許されるような気がするんです。西尾維新の言葉遊びとか、森博嗣のいつになったら事件が起きるのん?的なお喋りタイムとか。ああいうのって、会話だったり、登場人物の人間性を垣間見られたりっていう意味で、逆に必要不可欠なものだったりするんですよね。むしろあれがあってこその森博嗣で西尾維新なわけで。
いい意味での冗長さを残して、悪い意味での冗長さを削っていければと思います。

そういえば、『Arch Enemy Another』ですが、またもや設定変わりました。主人公のキャラクターが『Arch Enemy』からは少々遠ざかりましたが、より《Arch Enemy》らしくなったのではないかな、と思います。


話変わって。
多くの方にとってはとてもくだらないというかどうでもいいことをとても真面目に語ってみようシリーズ。一回でもやればそれは立派なシリーズだと思います。
今回の議題は、アドベンチャーゲームやノベルゲームについて。
今更ながら、あれってよく出来たシステムだと思います。
純粋に話を楽しませるというか、プレイヤーの感情に訴えかけるという意味では、殆ど完成されたシステムと言えるのではないかと。
あの手のフォーマットでは必ず、「文章」「絵」「音楽」という三つの要素があります。最近(と言うほど最近ではありませんが)ではこれに「声」が付くのが普通なようですが。
音声とかBGMっていうのは、人間の感情には強烈に訴えかけてくるんですよね。ほら、歌を聴いて元気になるとか、逆に凹むとかってあるじゃないですか。あれって、やっぱり声の持つ力だと思うんですよね。声というか言葉。
この手のゲームだと、文字+音声でキャラクターの台詞を表現しますよね。つまり、視覚と聴覚、両方に訴えかけてくるわけで。
それにプラスして画像の力があります。特に、ここ一番の燃え所、萌え所、泣き所では、必ずといっていいほど一枚絵が用意されています。
そういう場面で使われる一枚絵っていうのは、そのシーンの中でも、最も強烈な一瞬を抜き出した物なんですよね。だから、映画とかドラマよりも、ある意味じゃ破壊力が大きいんですよ。ただし、そこにある非現実性を許容できれば、の話ですが(まあ、プレイヤーは皆許容できるからこそプレイしているのでしょうが)。
文章、画像、音楽、音声。四つがうまく組み合わされば、そりゃ感動的だったり燃えたりするわけですよ。
それに、画像を用いることで、文章を削ることも出来ますしね。少ない文章でも、画像や音楽、効果音と併用することで、長い文章よりもずっと多くの情報を伝えることが出来るわけです。
映画やドラマには映画やドラマにしか出来ない表現があるように、アニメにはアニメにしか出来ない表現があるように、ゲームにはゲームにしか出来ない表現がある。
少なからず能動的に作品に取り組むことを強制する読み物の形式としては、AVGやVNGというのはきっと、殆ど完成された形式なのだと思います。通常の小説がこれに劣るというわけでは決してありませんが。

正直なところ、ちょっとだけこの手のゲームのシナリオライターっていうのをやってみたいと思ったり。
難しいでしょうけどね。


さて、シナリオライター繋がりで虚淵玄。『Fate/Zero』の著者でもある虚淵氏です。
なんとなーく小学館のガガガ文庫のページ見てたんですよ、発売情報。そしたら、そこに『ブラック・ラグーン』の文字があるじゃないですか(あ、そういえばアニメ第三期やるみたいですね。ロベルタ狂乱編をやるんでしょうか)。
そのときは「うわ、ブラクラノベライズとか、どんだけ無謀なんだよ」とか思ったんですが、よくよく著者名見てみると、そこには虚淵玄の文字。……これが面白くないはずがねえ。
同じくガガガ文庫からは田中ロミオの『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』なるラブコメが出るそうですしね。ガガガ文庫は何だかんだで楽しみにしてたり。『天元突破グレンラガン』の小説第四巻はいつ出るんでしょう。
……そして来月頭には『お釈迦様もみてる』がとうとう文庫化。……これ、どういう反応すればいいんでしょうか。祥子さまと祐巳とか、令さまと由乃さんとか、その手のスール組が出て来ないのは不安ですが、花寺でのお話というのも、それはそれで楽しみだったりします。
……あ、そういえば『きみとぼくが壊した世界』買ってないや。さっさと買わないと。


読書
『時間泥棒』(J・P・ホーガン)
『存在の耐えられない軽さ』(ミラン・クンデラ)
『青の炎』(貴志祐介)
以上三冊。

『時間泥棒』は決して九曜さんの日記で触れられてたから買ったというわけではありません。いや、割と影響されて読みたいと思った作品とか多いですけど。
これは純粋にホーガン作品を探してる内に巡り会いました。
NYで局地的に時間の流れが遅くなって、一部の科学者が異世界のエイリアンが時間を盗んでるんだと主張しだして……というお話。
以前読んだ『星を継ぐもの』とは随分趣が違います。現代が舞台ですし、SFと言われてぱっとイメージしやすい宇宙船やスパコン、ロボットの類も登場しません。
けど、やっぱり面白いのは流石。どことなく『星を継ぐもの』に通じる物を感じ取ることが出来ます。
この作品は訳者にも恵まれているかと。原版からしてそうだったのでしょうが、会話がうまい。その良さを翻訳者がうまく引き出してくれているので、SFらしくないシーンでも退屈せずに読めました。
次は『造物主の掟』辺りに行きましょうかね。

『存在の耐えられない軽さ』。どこかでお勧めの本としてあげられていたので読んでみた作品。
……正直、どう言っていいかわからない。
形式としては、筆者が「私」として登場人物達についての伝記を語っていく、みたいな感じ。要するに、地の文に筆者の存在が現れてくるわけです。
それに慣れるまで、かなり時間がかかりました。三人称で進んでいるのかと思いきや、突然「私」が現れてくるんですから。しかも、その「私」が色々と解説したり、想像を巡らせたりする。小説としてはかなり異色と言えるかと。
……あと、正直なところ、訳者があまりうまくないです。殆ど原文直訳なんでしょうね。エクスクラメーションマーク(!)が文章中にすごく出て来るんです。これが英語とかだと、そんな違和感なかったりします。けど、日本語にすると、その多さが変に思えてしまうんですよね。こういうのって、きっと言語の使い方の違いから出て来るんでしょう。大雑把に言うと、「We put a question mark on the end of interrogative in English, don't we?」と「英語だと疑問文の最後にはクエスチョンマーク付けますよね」の違い。
こういったそれぞれの言語の違いを生かした訳が欲しいところ。まあ、原文に忠実に訳すっていうのも優れた訳者ではあるのかもしれませんが。
読者としては、小説としての面白さをより多く持った訳で読みたいわけで。
さて、肝心の内容。……が、これも評価しづらい。というのも、登場人物に共感しづらいんですよね。究極の恋愛小説と銘打ってはいるものの、その恋愛観が全然違う。
あと何年か経ってから読み直してみればまた違うのかもしれませんが、ぶっちゃけ、あまり面白いとは思えませんでした。序盤は良かったんですけどね。
あと二、三十年くらい経って読んだら、もしかしたら面白いのかもしれません。

『青の炎』。ぶっちゃけ、割と前に途中で投げた本。
いや、面白くないってことは決してなかったんです。むしろ、面白いから読めなかったというか。
ジャンルで言うと、倒叙推理小説。要するに、犯人を探偵役が推理して見つけ出すのではなく、犯人が完全犯罪を目指して犯行をするものの、犯人が追い詰められていくというもの。わかりやすくいうと『古畑任三郎』とか、ああいうの。
普通、この手の作品の犯人は外道というか、逮捕されることによってカタルシスが得られるんですよ。『古畑任三郎』で推理が終わって背景黒くなってスポットライト当たるときとか、見てて気持ち良かったでしょ?
けど、『青の炎』は違う。主人公(犯罪者)に感情移入してしまうように出来ているんです。
だから、追い詰められていく主人公を読み進めていくのが辛くなってしまって。倒叙推理小説というのは、推理小説であるからには、犯人に幸福な結末は待っていないんです。それをわかりながら、救いのない結末に向かって読み進めていく。
面白いだけに余計タチが悪い。
まあ、個人的には大絶賛の作品だったりしますが。


拍手返信
7/9
> 23:24 AN/とてもよかったです。
どうもありがとうございます。最近はすっかり更新の滞っている『andante』ではありますが、現在執筆中ですので、もうしばらくお待ちを。
Yes,
信憑性は定かではありませんが、『鋼の錬金術師』と『DARKER THAN BLACK』のアニメ第二期があるとかなんとか。ハガレンは前作のようなオリジナル展開ではなく、原作に沿ったストーリーだとかなんとか。本当なのかはわかりませんが。
……というか、ソースが今話題のアレだったりするので、実は割と信憑性あったりするのかもしれない。
個人的にはDTB二期が気になるところ。黒や銀、アンバーにまつわる物語は、一応一期で完結してるわけで。勿論、あの後の黒や銀の物語を描くことは可能でしょうし、26話みたいに一期の各話の間のストーリーを描くことも可能でしょう。ただ、猫や黄のいないDTBっていうのもなんだかなあって感じですし、契約者である黒の物語は本当に完結してしまっているんですよね。「黒より暗い」夢は黒自身の手で幕が下ろされてしまって。
まあ、第二期があるならあるで、是非見てみたいですし、楽しみに待とうと思いますが。


アニメ
既に今期チェックしようと考えているアニメが『コードギアス 反逆のルルーシュR2』と『ひだまりスケッチ×365』だけだったりします。
……なんていうか、ぶっちゃけチェックするのがめんどくなりました。第一話前から。
前期も『ソウルイーター』とか原作読んでてファンなのに見てませんでしたしね。個人的には『B壱』のが好きだったりしますが、外連味たっぷりで。

とりあえずギアス面白いよギアス。
幕間的な学園コメディの部分もしっかり本筋に絡めてますし、7話「捨てられた仮面」とか、ルルーシュの葛藤も色々と見え隠れしてますしね。
それに、キャラクター同士の外面と内面での関係の齟齬が見てて面白い。特にスザクとかね。……スザクの場合、内面での矛盾が見物だったりもしますが。
それについては、今週で決着の兆しというか、切っ掛けが見え始めましたね。
シャーリーはかなり好きなキャラだっただけに、今週の展開はちょっとだけ残念。ただ、作品としてはほんと素晴らしい出来でしたから、文句などあるはずもなく。シャーリーに関しても、ルルーシュがルルーシュ・ランペルージではなく、ゼロあるいはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとして在ろうとする限り、あれは避けようのない展開だったでしょうから。
自身が悪であることを自覚した上で悪を行うのであれば、その者は全てを失う覚悟をしなくてはなりません。光の差す道を歩くことは、本来、決して叶わぬ泡沫の夢でしかないのです。
ユフィの件もそうですが、シャーリーについても、ルルーシュの悪のツケなんですよね、結局のところ。
さて、二クール目に入って、話が大きく動き出してきた感じ。
オレンジとかオレンジとかオレンジとか。
……ていうか、オレンジ格好良すぎ。なんでもピクチャードラマで今回の伏線が張られていた模様ですが、そちらはチェックしていないので知りませんでした。
シャーリーとオレンジ、得たものと失ったもの。天秤に掛けることは決して出来ませんが、それでもルルーシュは失ったものを背負い(背負うことさえ許されないかもしれませんが)、得たものと共に前へ進んでいくしかないんですよね。
自身が悪であると知りながら悪を為したのですから。
……それにしても、今回はシャーリーとオレンジと、名台詞がたっぷりあってお腹いっぱいです。次週も楽しみ。


お買い物
『ワールド・エンブリオ』4巻(森山大輔)

追い付いた。


読書
『朽ちる散る落ちる』(森博嗣)
『赤緑黒白』(森博嗣)

これにてVシリーズ完。
『赤緑黒白』で現れた、卓越した少女の正体は、言うまでもなく真賀田四季博士の幼少時代。ということは、VシリーズはS&Mシリーズよりも前の話ってことになりますよね。しかし、そうすると、『捩れ屋敷の利鈍』は?ってことになります。
これ、しばらくわからなかったんですよね、正直。
それが、へっくんのイニシャルだとか、『捩れ屋敷の利鈍』を読み直したりしたことで、何となく気付きました。ネットでそれとなく調べてみると、どうやら正解っぽいというか、正解と考えて良さそう。
……正直、ここまで作品を見事にクロスオーバーさせた作家を、僕は他に知りません。殆ど神がかっているとさえ言っていいと思います。
いや、ほんと、まさかあんな仕掛けが潜んでいるとは思いませんでした。そりゃ紅子さんも保呂草さんを遠ざけようとしますわ。ニアミスってレベルじゃねーぞ!な状態だったりしますし。
Vシリーズも読み終わった後でS&Mシリーズを読み直すと、新しい発見があるかもしれませんね。
まあ、その前に四季シリーズですが。


拍手返信
7/6
> 12:46 なんか今更ですけど、移転お疲れ様です。PC新調してようやくまたネットできるようになったいつものです。新作短編読みましたが、diaryに書いてあったとおり、所々端折っていて展開がかなり早く感じましたが、短編としてはまとまっていて面白かったです。あと、前々からうざいぐらい言ってますが改訂版ヴァイアラスに期待。ああいう中二病風味なバトル物大好きなので。 PS.そういえば、確か移転直前あたりに送った拍手がレスされていないので、移転のせいで記録が消えたんですかね……? 内容は、僕は『この世界を殺して』の存在は以前のdiaryの記事で知ってましたが、実際に読んだことはないってことです。
も、申し訳ない……。テストやら移転やらでごたごたしていて、勝手に返信したつもりになっていました。しっかりと目を通したので、内容そのものは大まかには覚えているのですが……。誠に申し訳ありません。
さて、話は変わって。厨二病とは褒め言葉です。特に奈須きのこや西尾維新のファンをやってる人間の小説としては。ネーミングとか、これでもかってくらい厨二病要素詰め込んでますからね、『ヴァイアラス』なんかは。『この世界を殺して』から派生した同じ世界観を共有する作品群(『Arch Enemy』、『破戒者』、『Meaning ZERO』、『西上ドッペルゲンガー』)辺りは言うに及ばず。ただし、『Arch Enemy』については、ネーミングだけに関しては厨二病要素排除していますが。何しろ実在の人物から借用しているわけですしね。これで厨二病全開だったら大変です。
改訂版『ヴァイアラス』は、先日の日記でも触れたとおり、華茂野(かもの)理乃(りの)という新キャラが登場します。あと、旧版でも名前だけ登場していた桂常大学付属高校第一男子寮鬼の寮長こと知代もフルネームを瀬和(せわ)知代として登場予定です。なんだか、一気に賑やかになったように思います。
また、ところどころにほんのり森博嗣テイストを埋め込もうと画策中。うまくいっているかどうかは微妙なところですが。
一応、半ば恒例となった行事として、第一章だけブログにて先に公開する予定です。


今日の名言
「Yes, your majesty」(ジェレミア・ゴットバルト / コードギアス 反逆のルルーシュR2)


移転しました
と、いうわけでかねてからの懸案であった移転を無事果たしました。
掲示板のログ等の移行は未完了ですが、その辺りについては追々直していこうと思います。ただし、PF-X.NETが復旧してからになりますが。兎にも角にも、これできっとストレスなく閲覧していただけるかな、と。


小説
『母へ』をアップ。……これ、実際いつ書いたやつだろう。確か別の構想の作品とネタが被ってお蔵入りにしたんだったと思いますが。
この手のシリアス短編は、淡々と、色々と端折って書くようにしてます。あまり真面目に書きすぎると、普通に長編くらいの長さになっちゃいますから。それも、鬱状態のまんま。
グレンラガンのやさぐれシモンなんか目じゃない長さです。
そういえば、『はーふ・あんど・はーふ ぷらすいち。』をNEWVEL登録してないことに今更気付く。……ま、いっか。

今は『はーふ・あんど・はーふ ぷらすいち。』をちょこちょこ書きつつ『ヴァイアラス』をメインで進めてます。
以前書いたように、ラブコメ色ちょっと強め。……とかやってたら、沙耶以上にヒロインっぽい女の子が出て来て困ってます。どう考えてもこっちのがヒロインフラグ立ってるだろ、という。
まあ、不遇キャラ万歳な立ち位置なんですけどねw


お買い物
『ワールド・エンブリオ』3巻(森山大輔)

残るは4巻。


読書
『捩れ屋敷の利鈍』(森博嗣)
『おいしいコーヒーのいれ方』10巻(村山由佳)
『イン・ザ・プール』(奥田英朗)
『狼と香辛料』7巻(支倉凍砂)
『ワールド・エンブリオ』3巻(森山大輔)

以上。
『狼と香辛料』は他の本に浮気してる内に、気付いたら埋もれてました。7巻読み終わったんで、今は8巻読んでます。
これが終わったら、『人類は衰退しました』の3巻に着手しようかな、と思います。

『捩れ屋敷の利鈍』。S&Mシリーズのファンにとってはたまらない一冊でした。不満があるとすれば、犀川先生が殆ど出て来ないこと。まあ、萌絵が出て来ただけでも十分ですが。
保呂草と萌絵の絡みっていうのも、なんか新鮮でいい感じ。
萌絵とか紅子とか、ああいうタイプが森博嗣お気に入りのヒロイン像なんでしょうか。僕は大好きですが。
あの手のキャラクタもいつか書いてみたいところ。
というか、今のところ、書いてるヒロインのタイプが偏っちゃってるんですよね、僕の場合。
明るいかお馬鹿か、お姫様か。お姫様といっても、萌絵や紅子のようなお嬢様とはまたタイプが違うのですが。
もう少しヒロインのタイプを広げてみたいところ。一応、以前プロローグだけアップした勇者が魔王の執事になるお話だとか、異世界に主人公が召喚されるお話だとかは、ヒロインのタイプがまた違うんですけどね。

『おいしいコーヒーのいれ方』10巻「夢のあとさき」。第一部完。
この作品って、主人公が本当に“男の子”なんですよね。不器用で意地っ張りで嫉妬深い。そんな“男の子”が主人公。
タイトルの『おいしいコーヒーのいれ方』というのは、その男の子が成長するための目標、一番の到達点なわけで。
その目標は主人公の勝利にとっては果てしなく遠いんだけれど、決して到達不可能な高みではない。そういう意味では、すごくリアルな成長物語なんですよね。
一人の大学生が人間として、自分の内面を乗り越えていく。
だから、「何やってんだよこいつ」とかって思っても、どこか共感してしまうんですよね。
こういう、繊細に人の弱さを描写する小説を書かせると、やっぱり村山由佳さんはとんでもなくうまいです。
あまり好きな表現ではありませんが、等身大の人間を書くんですよね。簡単なようで、それってすごく難しいんです。どうしても小説って誇張とか願望が入ってしまいますから。

『イン・ザ・プール』。多分初めて兄に勧められて読んだ小説。伊良部のキャラクタがかなり面白い。どこまでもふざけてるし、あまりにも医者らしくないんだけれど、最終的にしっかりと医者として患者を治療してしまう辺り、すごい医者。
注射フェチだったり、看護師も変人だったり、絶対にお世話になりたくない病院ではありますが。
こういう、一歩間違えば嫌悪の対象となりかねないキャラクタを魅力的に描けるっていうのはすごいことだなあ、と思います。